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「交通結節点」と「モビリティハブ」の違いは?近未来に「当たり前」となる交通インフラを解説

都市工学などで出てくる「交通結節点」と「モビリティハブ」。その概要は似ており、混同してしまうことも多くあります。この記事では「交通結節点」と「モビリティハブ」それぞれの概要と、2つの違いについてどこよりもわかりやすく解説します。

交通結節点…人・モノの乗り継ぎ拠点…

交通結節点は「鉄道・バス等の大量輸送交通の接続・乗継拠点」です。たとえば駅で降りてバスに乗り継ぐ、高速バスや鉄道から飛行機に乗り継ぐなど人的なものから、貨物の駅や操車場も、この交通結節点に含まれます。

交通結節点では、乗り換えの機能を軸に、都市機能の誘導と、それによる拠点を作る機能も組み込んで議論することがほとんどです。駅ビルや「バスタ」などを見ると、たしかに集約機能に加えて拠点性があるように思えます。

そのなかでも、駅の場合は都心部のターミナル型、近郊駅、郊外駅、歴史的中心駅などに分類され、それぞれの規模に見合った活用をしていくという方針が国土技術政策総合研究所によって出されています。

モビリティハブ…MaaSを取り入れた次世代の交通拠点

モビリティハブは、MaaSやシェアリングエコノミーの考え方を取り入れた、バス等の大量輸送交通とタクシー・シェアサイクルなどの多様な交通モードとの接続・乗継拠点と定義されています。

新たな交通機関が今後生まれていく中で、その乗り換え拠点をわかりやすくし、スムーズな交通網にしようという考え方と言えます。

例えば東京などでは、地下鉄を降りたら目の前にシェアサイクルがある光景をよく目にします。これを発展させて、地下鉄とタクシー、シェアサイクル、カーシェアや駐車場などが一箇所にまとまった姿をイメージすると、かなりモビリティハブに近づきます。

ただ、このままでは交通結節点の延長線であり、今後期待されているのは電動化のスローモビリティやマイクロモビリティをシェアするというものです。なかには出光グループやトヨタなどが主体となったモビリティハブの取り組みもあります。

交通結節点とモビリティハブの違い

交通結節点とモビリティハブの違いは、より幅広い乗り換えに対応しているかどうか、という部分がポイントとなりそうです。モビリティハブはシェアサイクルやカーシェアなどにも対象が拡大しており、交通結節点と異なるのは住宅地や郊外にも設置可能ということです。

あるいは、次世代の交通結節点がモビリティハブと呼べるのかもしれません。

参考

新モビリティ社会と交通まちづくり:計量計画研究所/IBS 理事 博士(工学) 牧村和彦
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/14903/miraitoshir011118-1.pdf

【近い移動を便利に】「駅⇆家」を快適にするモビリティハブ
https://newspicks.com/news/5271413/body/

脱「100m先も車移動」 地方の課題を解決する「モビリティハブ」とは
https://merkmal-biz.jp/post/5531

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