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名古屋駅前に大量の「米粒」が発生?名古屋駅西側 駅前広場デザイン計画が公表

名古屋駅前が更にきれいになります。

リニアの開通を2027年に控え(おそらく遅れると思いますが)、再開発の進む名古屋駅前で新しいプロジェクトが動き出しました。名古屋駅西口(太閤通口、ビックカメラなどがある方)の駅前広場デザイン案が公表されました。計画では、リニアにあわせて西側駅前広場を再整備し、「広場空間」「歩行者空間」「タクシー乗降場の改善」をかかげています。

本題に入る前に、まず現在の名古屋駅西口を確認していきます。ロータリーを囲うようにタクシーが待機しており、人の回遊するスペースは有りません。厳密には地下に「エスカ」と呼ばれる施設はありますが、結果として地上に賑わいは見られず、殺風景な駅前風景が広がる様になりました。

こうした状況を受けて、名古屋市が12月に発表したのが「名古屋駅西側駅前広場デザイン計画」です。
現在の名古屋駅西は、面積の約半分がリニアの工事現場となっており、もう半分のうち殆どがバスとタクシーのためのスペースになっています。これを大きく改良しようというプロジェクトと言えそうです。

計画では駅前広場に、南北につながる通路を整備。駅前に3つの広場を作ります。噴水などを撤去し、現行の高速バス乗り場もおそらく移転させた上で、リニューアルを図ります。

名古屋西口の再開発計画図

そしてタクシー乗り場、一般車乗降場(駅前ロータリー)までわかりやすくフラットな導線を作る計画です。高速バス、観光バス乗り場はそのまま。

ちなみにこの画像をみていて「むむむ?」となりませんか?

「SRT」という英語三文字。これはなにかと言うと、新交通システムの一種です。「Smart Roadway Transit」、道路を走るかしこい交通機関というのが直訳になるのでしょうか。

名古屋市では社会実験として2022年9月に連接バスが名古屋駅と栄駅の間を走りました。構想自体は平成末期には存在しており、観光客の増加を目指して賑わいのある街を作ろうという取り組みの一環です。

詳細はこちらの記事で解説しています。

デザイン面で目を引くのは、真っ白で曲線的な屋根です。米粒みたいですね。正確には「雲」らしいです。

よくある屋根のように、一直線につなげるのではなく、雲形の屋根を連続配置することで、空に視線が抜ける仕様になっています。これにより、少なくともタクシーや迎えの車への道のりは濡れずに歩けるようになりそうです。

リニューアル後の名古屋駅前

また柱に照明を取り付け、白い屋根に反射した光が、やわらかく地面を照らしてくれそうです。

樹木を1本植えて、その周りに屋根を配置することで滞留空間を作るという工夫もしています。広場には階段状のステージや1人がけの椅子、ベンチなどが並び、滞在しやすい空間に。

リニアは今の名古屋駅と直角に交わる形となるため、これまで東口に偏っていた人の動きが西口側に伝播する可能性は高いでしょう。リニア開通の見通しは不明瞭ですが、開業に向けた東海地方の改良が当面のあいだ続いていきそうです。

なお、今回のデザイン検討会議では、東京大学名誉教授の篠原修氏が座長を務めています。同氏はこのように話しています。「機能には無駄、速さにはゆったり、このような対極を求めるのが人間という矛盾に満ちた存在なのだ、と考えなければならない。リニアであるいは新幹線で名古屋に着いた人間が何を求めるか。それはリニアや新幹線のカウンター価値の、ゆったりと漂う、何を慌てて、と問いかける雲である、という一つの回答を示すのが雲の西駅前広場なのだ」(コメントを抜粋)

参考文献

https://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000153663.html

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  2. […] ある太閤通口になるほうが高いと言えます。実際、2022年12月発表の名古屋駅西側 駅前広場デザイン計画でも、SRT乗降口の設置が検討されています。https://compact-city.com/2022/12/15/nagoya-ekinishi/ […]

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