今週発表されたコンパクトシティ関連ニュースをお届けします。
注目の「15分都市」開発モデルは「現実的じゃない」?その弱点とは?
必要なサービスやアメニティが徒歩15分圏内にある「15分都市」。理想的な都市計画として、近年注目を集めている。
「15分都市」では、食料品店から医療、教育、飲食店、緑化スペース(公園)など、生活に必要なものがすべて自宅から徒歩、または自転車や電車で約15分圏内に揃う。
この狙いには、住みやすさや生活の質の向上はもちろん、住民たちが自家用車をほとんど使わずに生活することで交通渋滞の軽減、そして温暖化につながる人為的な汚染要因を減らすことがある。
15分都市について解説
15分都市はフランスのパリで提唱されました。
・道を100%徒歩か自転車の道路へ変える
・交差点を公園や畑に転換
・ローカルマルシェや子供用スペースなどの充実
などを進め、自転車で15分以内に職場、自宅やその他施設にたどり着ける街を目指しています。とはいえこの施策は「環境」をベースにしたもので、「経済的メリットが本当にあるのか?」「移動する自由を奪うための陰謀ではないか?」という声もあります。
呉市の「まちなか」をウォーカブルに 市が公共空間デザイン計画の素案発表
広島県呉市は6日、周遊しやすい「ウォーカブル」な中心市街地を目指すことを柱にした「まちなか公共空間デザイン計画」の素案を公表した。
呉市のデザイン計画については後日、詳細をお伝えします!
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/476218
LRT開業初年度決算 最終利益は見込みの3倍に 栃木
去年8月に宇都宮市などで開業したLRT=次世代型路面電車の運営会社が、開業初年度の決算を発表し、最終的な利益は、開業前の見込みの3倍となるおよそ5700万円となりました。
宇都宮LRTについて解説
そもそもLRT(次世代型路面電車システム)とは、「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)の頭文字を取ったもの。「宇都宮ライトライン」こと、宇都宮LRTが開業したのは2023年夏で、24年初頭の段階でも休日昼間の電車は満員で、宇都宮駅を出るタイミングでドアが閉まらないほどの混雑でした。春からは路面電車では異例の快速運転も始まっています。
ライトラインが好調な要因については色々と言われていますが、コンパクトシティ的な考察としては、営業成績の試算段階として「それまでの交通機関からどれほどスイッチするか」という視点で論じられていたが、開業してみると「スイッチ」以上に新たなユーザーを県内外から引き寄せる効果があったことが大きいと見ています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240606/1000105247.html